バイクツーリング

冬の北海道をバイクで走るイカれたイベント、年越し宗谷岬 Part2

宗谷岬のバイク達

 

 

年越し宗谷岬によく使われるバイク達

 

年越し宗谷岬に使われるバイクは、カブ系と125~250ccのオフロードバイクが殆どです

特に今年はハンターカブが多かったですね。

 

 

かく言う私も使用したバイクは、CT125ハンターカブ

年越し宗谷岬の為にわざわざ新車で購入しました。

 

CT125納車時の俺新車のCT125ハンターカブ納車時のワシ

 

新車のFI車という事もあって、バイクの内側はほぼ触っていません。

やった事はオイルを10W-40に交換したくらいです(5W-30でも良かったな・・・)

それでもマシントラブルは一切なし!-15℃でもエンジン一発始動は感動した!

 

中古や普段使いのバイクだと、各種ワイヤー類の交換や注油

劣化具合でブレーキフルード交換など、整備に手間がかかります。

特にキャブ車はFI車と比べて寒さに弱く、アイシング対策が必須です

自分である程度整備できる人でないと冬の北海道で使うのは厳しいと思います。

 

 

冬の北海道を走るカスタムと装備

 

無いと死ぬ!ハンドルカバー&グリップヒーター

 

絶対に必要なのが、ハンドルカバーとグリップヒータ、無いと指先が死にます。

 

私はハンターカブにナックルガードを付けているので、その上からでも装着できる

ラフ&ロードのHOTハンドウォーマーを使用しました。

 

ラフ&ロード HOTハンドウォーマー、ナックルガードの上からでも着けられるので助かる

 

しかし、ハンドルカバーとグリップヒーターだけではまだ寒い!

ハンドルカバーの隙間をテープなどで塞いでやらないと

氷点下の寒気が流れ込んできて寒い思いをします!

 

 

ちなみに北海道上陸後にテープですき間を塞ごうとしても、寒すぎて粘着しません

北海道入りする前に必ずハンドルカバーのすき間は塞いでおきましょう。

 

私は隙間の埋め方が甘かったため、グリヒの温度を最強にしても

風が強い日は結構寒かったです(涙)

 

 

寒さと疲労を軽減、スクリーン&レッグシールド

 

外は常に氷点下・・・寒さで体力が奪われる中、更に冷たい風を浴びると

体感気温は余計に低下し、寒さと疲労で走るのがどんどん辛くなります。

 

スクリーンとレッグシールドは、体に当たる風を減らして寒さと疲労を軽減できます

車から飛んでくる水しぶきも防いでくれるので、ウェアの汚れ防止にもなります。

 

CT125専用のデイトナのスクリーン&自作のレッグシールド

 

スクリーンはデイトナの大きいヤツを取り付けましたが、レッグシールドは自作しました

後付けのエンジンガードにホームセンターで買ったプラダンを加工して取り付けてます。

 

レッグシールドの裏側レッグシールドの裏側、エンジンガードにプラダンを結束バンドで固定

 

ただ思ったほどの防寒性能は無かったので、写真の真ん中のバイクのように

足全体を覆うような作りにするべきでしたね。

 

真ん中はモトツーリング編集長のハンターカブ、足全体を覆うようなレッグシールドは防寒性能が高そう

 

~余談~ エンジンガードが無ければリタイアだったかも

 

レッグシールドの土台となったエンジンガードですが、間違いなく今回の旅のMVPです。

この旅で計3回転倒しましたが、エンジンガードのおかげで

車体は大きなダメージを受ける事なく、無事に旅を終えることができました。

 

 

雪が積もって勝手にブレーキ、フロントフェンダーアップで対策

 

北海道を走って3日目、フロントから少し異音がするので確認してみると・・・

フロントフェンダーに雪が積もり固まって、タイヤと干渉してる音でした!

 

フロントフェンダーに積もって固まった雪、カチカチに固まってて全然取れない!

 

ハンターカブの場合、純正フェンダーのままだとこんな現象が起きるんですね

事前にかなりリサーチしたつもりですが、これは予期できませんでした・・・

 

このままだと若干ブレーキがかかった状態で走る事になるので

事前にフェンダーをリフトアップするか、オフロードフェンダーに変更すべきでした。

 

 

スパイクタイヤは”燃費が落ちる” ガソリン携行缶でガス欠を回避

 

雪道走行に必須なスパイクタイヤですが、実は燃費が”かなり”落ちます

 

具体的な数字で表すと、ノーマルタイヤの私のハンターカブの燃費はリッター47km程です

が、スパイクタイヤで北海道を走った時の燃費はリッター36km程でした

なんとリッター11kmも燃費が落ちています!

 

それに加えて、年末年始の北海道は営業しているガソリンスタンドが少ないです

特に元日は営業している場所がかなり限られます。

 

 

「極寒の中ガス欠になる」という最悪のシナリオを回避するために

ガソリン携行缶は持っていきましょう、安心感が違います。

 

 

私も携行缶が無かったら興部でガス欠してました、マジであってよかったガソリン携行缶。

 

 

ライトセーバーで追突事故を防ぐ!

 

誘導員が持ってるピカピカ光る警棒みたいなヤツです

私はアレをライトセーバーと呼んでます(笑)

 

正式名称は誘導灯、ワークマンで1400円くらいだった

 

雪道を走っていると、巻き上げた雪でテールライトが隠れる事がよくあります

 

テールライトとナンバーが雪で隠れたトラック、バイクにも同じ事が起こる

 

例えば吹雪や夜間など、視界が悪い時に雪でライトが隠れて見えないと

後続車が自分の存在に気付かず追突される恐れがあります。

 

そこでライトセーバー(誘導灯)の出番です、目が痛いくらいピカピカ光るので

後続車に見える位置に設置すれば、自分の存在を十分アピールできます

1400円で命が助かるかもしれません、こんなコスパの良い投資はないですよ。

 

 

あると便利なカスタム、道具

 

フォグランプ

ハンターカブのヘッドライトはLEDですが、夜間や吹雪の際は路面が見えません。

視界が悪い時の補助として、フォグランプがあると心強いです

個人的に気になってるのはSP武川のフォグランプですね。

 

スノーブラシ

翌朝、バイクにかかった雪を落とすのに大変便利です、100均で売ってます。

素手だと冷たいし、手袋だとやりづらくて時間がかかるので地味に重宝しました。

 

雪まみれのハンターカブ、こんな日にスノーブラシがあると便利

 

 

スノーショベル

雪の上では、テントを張る前にまず整地して雪を固めないといけません

でないとペグは刺さらないし、地面はボコボコで寝心地最悪です。

スノーショベルがあれば素早く、かつ快適に整地できます

キャンプメインで考えてるなら必須アイテムですね。

 

100均スノーショベル100均で買ったスノーショベル、先端が四角い方が整地しやすい

 

ちなみに私が宗谷岬でキャンプした時は足で整地したのですが

地面のボコボコが不快すぎて寝れませんでした・・・

 

スノーフライが使えるテント

スノーフライはすき間風の侵入を防ぐ構造になっていて

氷点下の中で快適にキャンプしたければ、スノーショベルと合わせて必需品です。

 

モンベル ステラリッジシリーズのスノーフライモンベル公式HPより拝借。ステラリッジシリーズのスノーフライ、スノースカートで冷気の侵入を防ぐ

 

私のクロノスドーム2型では-9℃のすき間風を防ぐ事ができず

-40℃対応のシュラフの中で凍えておりました(涙)

 

 

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